▼サイトはこちら
https://www.irisohyama.co.jp/kyujin1/high-graduates/

▼本サイトの参考ポイント

アイリスオーヤマは高卒新卒に注目し、高校生から選ばれるための採用サイトがこういった形で公開されているとみられる。アイリスオーヤマであれば各地に工場を持っている、生活に密着しているメーカー、テレビCMも展開しているなど高校生でもイメージしやすいこともアドバンテージではあるだろう。

しかし、そういった企業だからこそ正確に情報や魅力を伝え、働きたいと思ってもらわないと消費者としての顧客になりうる層ということを鑑みると高卒採用サイトでは絶対に手を抜けない。そういった部分がこのサイトからも垣間見られると感じた。

採用サイト内では写真メインというよりはイラストメインの構成。一見それはイメージ先行すぎていかがなのか、のように見えるが中身では社員紹介などで写真も展開されている。

昨今、文章が読まれない傾向の強さを反映してか、文章も端的で納められている。そのテキストの少なさを補うのが構成と図解とコンセプトだ。

構成についてはシンプルではあるが、何をどの順番で伝えて、最終的に問い合わせ（高卒新卒の場合は中途のようにはすぐエントリーはできない）させていくかが明確だ。トップから各ページに分岐するものの、分岐後の主役の導線が明確であり、企業サイトを見るケース・経験が少ない高校生にでもわかりやすいのではと考える。

図解についても構成と同様、文章が読まれない傾向を反映したものであることに加え、高校生〜高校生新卒1〜3年位の目線のトーンで展開されている。一般の中途採用であればちょっと若すぎのように見える印象もあるので、17歳〜21歳（高卒3年目）ぐらいにはちょうどよいと考える。

極めつけは「ヨクバリに働く」というコンセプトコピー。個人的な印象ではこのコンセプトがすべてだと考える。タワーレコードの「No Music,No Life」では音楽なしには生きていられないと思う人にとっては、間違いないと唸るコピーであった。それを同じように、就職を考えている高校生は働きたいけど、ただ働くのはつまらない、何かもっといろんなモノ・コトが欲しいという欲求を刺激するものではないか。この1行のコンセプトコピーで心をつかむことができれば、あとは強い。そんな戦略もうかがえた。

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